さて2007年も残りわずかとなり、今年は本当に良質なトラックに恵まれたにも関わらず音楽総売上が右肩下がりという矛盾した年でありました。今年の様に「次は一体なにが来るんだろう?」というワクワク感が有った年も珍しく、再発のラインナップも往年の佳曲やカルト・トラックが出まくったのは昨今のダンスミュージックがいかに80年代後期から90年代初頭にかけての音を意識しているのかが覗えた年でした。何と言ってもダンスミュージックが一番輝いていてクラウド達もパワフルだったのはこの頃でしたからね(←オヤジの回想)
そして私、Dee-Sが2007年にリリースされたシングルで月別のbestをご紹介。所謂直球なシングルは別に僕が書かなくても誰かが書いていると思われるので、変化球的なモノを12枚セレクトしてみました♪
2007/01
Art Of Tones / Praise (20/20 Vision)
この作品は未だにDJ Bagに入っています。Funkyな横ノリTech Houseで終始展開していくと思いきやブレイクがトンでもないアゲっぷりでフロアは昇天。筆者のピークタイム・アンセムで御座います。ジャケットデザインも最高にカッコいい20/20 Visionは来年もチェックしなければならない最重要レーベルである事は間違いなさそうです。

2007/02
Aril Brikha / Winter EP (Kompakt)
2月は久しぶりの新作で何とKompaktからリリースという度肝を抜かれたAril Brikha。Detroit節は相変わらずの繊細なセンスでこの透明感溢れるシンセワークとタイトル通りの冬を連想させる音の質感はさすがベテランだなぁ・・・。と思いました。
本人曰く、この新作を出すまで非常に悩んだようで自身のヒット曲を超える曲を常に提供しなければならないプレッシャーと戦っていたらしい。その気持ち、アーティストを経験すると必ず乗り越えなければならない課題なんですよね~。
2007/03
Trentemoller / Moan (Poker Flat)
この作品を初めて聴いたのは2006年10月のBBC Essential MixでTrentemoller自身がplayし、僕も強烈にトバされリリースは未だか?なんて首を長くして待ち焦がれる事5ヶ月・・・。出た日に速攻レコ屋に飛んでいきましたよ。最高にMADな展開とけだるい女性Voのマッチングが堪りません。僕も配信でかなり使い倒しました。しかし・・・クラブで全然この曲を聴けないってどういう事?

2007/04
PlanetFunk / Static (Bustin' Loose)
筆者永遠のアイドル(笑)Alex Neri率いるポップ・エレクトロ?ユニットPlanetFunk久しぶりの新作で一体誰がRemixするのかと思ったら、2006年にPoker Flat、Planet Eからのリリースで一気にシーンに躍り出たMartin Buttrichが担当。もう、視聴するまでも無く速攻買いまして・・・多分日本のDJはこの曲をどのタイミングでドロップするのか全く分かりませんが、相当プレイするのが難しくプレイするDJのスキルが妙実に表れる佳曲。聴き込む度にエロさが分かる「都こんぶ」的なトラックですwww

2007/05
Shacketon / Blood On My Hands (Skull Disco)
殆ど曲の展開・音の質感がRadioSlave節全開のRicard Villalobos Remix。明らかにシラフ感ゼロでブッ飛びすぎ、暗黒まっしぐらDopeヨロシクな逸品。もはやこの世界にドップリ浸かってしまうと抜け出す事はそうそう楽な話ではないでしょうwww
僕もこの曲は敢えてこれ以上書きません。とにかく聴いてみて下さいませ♪

2007/06
Ame / Balandine EP (Innervisions)
6月は相当リリースが良かったので本当に悩みましたが、何だかんだ言ってもAmeは凄い。彼らはやっぱり80年代後期~90年代初頭にかけてのDeep Houseに影響を受けている事がひしひしと伝わるなぁ。僕もWildpitchに相当影響されているし・・・。とりあえずBalandineをデカ箱で聴けたら結構ガッツポーズしてしまいます。

2007/07
Trentemoller & Buda / Gamma (Kickin')
誰が何と言おうと、筆者はTrentemollerの作風が大好きです(笑)DarksideなElectronicaを通過した彼ならではのシンセワークと細かい打ち込み技術は聴き込むほどに「凄い!」と思ってしまいます。2006年の大成功から今年はGigのブッキングが殺到し、もはやスーパースターになってしまった彼は07年のリリースはちょっと少なめ。そんななか、このトラックはRemixerにMinilogueとPercを起用し、筆者はMinilogueのVerを使ってました。

2007/08
Secret Cinema / Saccades (EC)
両サイド使えるSecret Cinema久しぶりの快作。筆者が9月29日に5時間セットで使わせて頂きました。B1のRememberは今年の暗黒トラック部門(笑)最右翼の出来。初めてこの曲を聴いた時はゾクゾクっと鳥肌が立ちましたよ。

2007/09
Pryda / Muranyi - Baraton (Pryda)
こちらは一転、イナタいポップなエレクトロ節でピークタイムを飾ったPRYDA。結構この作品は両サイド共にPlayするタイミングがキモ。活かすも殺すもDJの腕次第と言ったところでしょうか?筆者だったらピークタイムのなかでも勝負トラックではなくAnthem一歩手前かな?

2007/10
Solomun / Sambada EP (Dessous)
真っ暗なダンスフロアでスモークをバンバン焚いて聴きたいですね~。超Deepななかにも展開がキッチリと作りこまれていて使いやすい1枚。筆者的にDessousはTech Houseと言うよりはDeep House+Progressiveが混じった感覚なので好きです。この辺りからじわじわとダンスフロアを暖めるって言えば大体の質感が伝わるでしょう。オッサンDJ/クラバーはこの辺で拳を握る力が入ります。

2007/11
John Digweed / Gridrock (Renaissance)
久しぶりに2枚買わされた・・・。この曲はホントは25分にも及ぶ大作なんだけど、いかんせん12inchだと両面で分けなければいけないので、更にeditし直したって感じ。もうどっからでもロングミックスして下さいと言わんばかりの展開、こういう曲を作るのが本当に難しいんですよね~。しかし何でまたDigweedは自身のレーベルからリリースしなかったんでしょ?
Nick Muirの実力がキラリと光る快作です♪

2007/12
Sasha / Park It In The Shade (Emfire)
何だか今年はSashaもヤル気満々。自身のレーベルEmfireを立ち上げ早くも2枚目。往年のキラキラした感じではなく、ひたすらBorder Communityを進化させたざらついたシンセと陰鬱と快楽の狭間を行ったり来たりするサウンドは、人間が持つ感情のどの部分で聴けばいいのか本当に分からなくなる。これは人間が今まで持ち合わせていた感情に新たな感覚を要求するSashaなりの進化の形なのか?コレを聴いて筆者は率直にそう感じました。
来年はminimal/clickを見事に消化・吸収した往年のprogressive勢がrave/acidをどう使ってprogressive感を表現するのかが非常に楽しみです。既に10月辺りからUKベテラン勢の「え!?」というコラボレーションが実現し、各方面で話題になっているので2008年のシーンは絶対に見逃す事が出来ませんよ~♪
それでは♪

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