3RDのレジデント、Dj JOSEです。
以前のblogでCROWNのIC150に関して触れましたが、今回はYahooオークションでよく見かけるCROWNのパワーアンプ「D-45」です。

CROWNのIC150と並べてみると、それなりに見た目の満足感は高いです(あくまで気持ちだけの問題ですが)。設置は吸気用の穴が底にあけられているため、インシュレーターなどを置いて少し浮かした方が良いでしょう。
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このD-45のライン入力はバランスのXLRしかありません。ここで注意すべきはHOT、COLD、GNDのポジションの確認です。CROWNはご存知のとおりUSの製品です。したがってXLRの規格はUSなのですが、このXLRの規格はヨーロッパとUSで異なっていました(今は共通です)。具体的に、 HOT、COLDを割り当てたピン番号が2番なのか3番なのかが異なる可能性があります。ちなみにGNDは1番ピンなのは共通で、これは接続時に1番ピンが最初に機器と接続されるような構造になっていて、最初にGNDを通すことで機器間の電位差を解消してからシグナルのラインを接続することが出来るからです。このHOTを2番ピンにするか3番ピンにするかは、AESにより1992年に2番ピンをHOTとすることで規格化され、以降は2 番HOTが国際標準とされているようです。このD-45も2番がHOTです。なので接続するプレーヤー、プリアンプ、ミキサーなどのコネクタを確認してから接続してください。
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お次はスピーカー接続のターミナルです。上の写真のとおり民生機ではあまり見かけないネジでケーブルを留めなければならないタイプです。僕みたいにケーブルを何種類も付け替えて、色々試したい(遊びたい)人間にはあまり好ましくありませんが、スタジオでラックに備え付けて使用することを想定して作られている機材なので仕方ありません。 電源ケーブルはインレットタイプになっておらず、改造なしでは交換出来ません。プラグだけはマリンコのホスピタルグレードに交換されています。
マリンコのホスピタル(非メッキブレード)
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フロントのインターフェースに話を移しましょう。

まずヘッドホン端子がありますが、ここからのモニターの音質は期待しないほうがいいでしょう。ヘッドホン用のボリュームも用意されていませんし、とりあえず付いているという程度で考えたほうがいいと思います。実際の音に関しては個人により感じ方が異なるので詳しく書きませんが、僕は「もう二度とここから音を聞くことはないな」と思いました。 そして隣にあるLRごとに設けられているゲインのフェーダーですが、これが非常に残念な品質です。精度が甘く、定位が出ません。もちろん「セッティング」という言葉のものとのゴマカシを施せば、ある程度は左右のバランスを整えることは出来ます。特に僕の場合はプリにIC150を入れていますので、こっち側のバランスをいじれば簡単な話です。しかしそれはやっぱりゴマカシなのです。LRのフェーダーのメモリをそろえればセンターに定位がくる。これは僕の機器に対しての要望では基本的な部分なので辛口に指摘したいところです。 価格を考えると6万程度のアンプなので「そんなもの」として割り切る考えもあるでしょうが、民生品の6万円のパワーアンプでももっとちゃんとしています。すこし製品単価を上げたとしてもこの点は改善しないといけないのではないかと思います。個人的にこの部分を高級なアッテネーターと交換してしまうということを考えている方がいて、達成できるとすればその改造は大きな効果があると思います。
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スピーカーから出てくる音質に関してですが、ダンピングファクター400を公言するアンプだけ合って「押し出し感」「低音のキレ」これに関しては価格を考えると非常にすばらしいと思います。一方、「解像度」そして前述の「定位」に関しては満足を得られるものではありませんでした。 よくJAZZ向きだとかRock向きだとかのレビューがあがっていますが、それはこのD-45のもつパワフルなキャラクターによるところだと思います。 ここまで書くと「D-45があまり良くないアンプなのか」・・・との印象を持たれてしまうかも知れませんが、それは僕がこのアンプをレビューするにはふさわしくない環境で聴いていたことも原因にあると思います。 プリアンプのIC150は良いとして、プレーヤーはパイオニアのSACDプレーヤーのD9、スピーカーがKEFのiQ30をリファレンスとしているからです。特にスピーカーのiQ30は、フォーカス性能に長けているハイコストパフォーマンス機です。このシリーズの大きな特徴でもあるUni-Qユニットを1基だけ搭載しているのがiQ30で、僕は点音源のフォーカスの良さが気に入って購入したスピーカーです(安いですし)。D-45が苦手なフォーカス性能が如実に出てしまうiQ30との相性はとことん悪かったと言わざるを得ません。もっと大きなウーハーユニットとホーン型のドライバーを組み合わせたスピーカーなら、D-45の長所を出せたことでしょう。
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最後にトランスの唸りに関してですが、このD-45は電源をいれるとトランスという電源のパーツから、小さい「ぶ~~~ん」という音が漏れはじめます。音自体は小さいので、これを気にしないという方もいれば、気になってしまう方もいるでしょう。 僕は、部屋のS/Nが結構良いので、この音がどうしても気になって仕方ありません。たとえばバイオリンが闇夜に消えてゆく最後の微かな音を楽しむ時。たとえばスネアの音が煙ったいJAZZClubに響く音を楽しむ時。このトランスからの音が耳に入ってしまうのです。 些細なことではありますが、これが結構音楽を聴いた際の満足度に影響してしまうものです。 ちなみにD-45は自然冷却で、ファンがないのでファンノイズの煩わしさはありません。
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さて、今回のblogは全体的にシビアなレビューでしたが、僕の素直なD-45にたいしての感想になります。
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