【c-lesアーカイブス】【第10回】NY Club黎明期 前編 The Loft
ダンスミュージックの歴史を様々な角度からご紹介をしている【c-lesアーカイブス】も今回で10回目。恐らく日本ではHouse=NYというファンが大多数を占めているのではないでしょうか?そこで今回からNYを舞台にお話を進めます。
当然NYでも60年代にはDiscoは存在していた訳なのだが、「本当の音楽ファンだけが集う、選ばれし者のみが入場を許される」という会員制ワンオフ・パーティー「The Loft」が70年にオープン。日本ではすっかり御馴染みだが、この「The Loft」創始者David Mancusoはそれまで社交目的であったDiscoとは異なり、最高の音質と最高の音楽を重点に置いた言わば「サウンド志向」を前面に出した「Club」という提案をし、週末の深夜から翌日昼頃まで熱狂的に盛り上がるアフターアワーズ・パーティーを「自宅」でやっていた。この「The Loft」は特に黒人客を中心にカルト的な支持を得て商業的にも成功を収めた。
という事で今回はThe Loftにまつわるご紹介。
もはや説明不要、1944年10月20日生まれの音楽・オーディオオタク(笑)、そして大のパーティー好き。彼なくしてNYのClubシーンを語ることなんて出来ないであろう。そして彼ほど音楽に対しての情熱を持った人は居ないだろうし、クラブミュージックに人生を捧げた行動は賞賛に値する。70年にThe Loftをオープンし熱狂的なファンを獲得、75年には世界初のレコード・プール(レコード会社からプロモーション盤を集めて才能有るDJに配る組織)を設立するが、商業化を嫌い現在は良い音楽を聴きあい紹介するThe Music Poolを運営。基本的に彼もDJをするのだが、ターンテーブルのピッチ・コントロール、DJミキサー、EQを一切使用しない純粋な「原音再生」にこだわる。この辺りの考えは現在の若者には全く分からないだろうが、本当に音楽が好きな人はDJ的な動作を必要としないし、mixをしなくても原音のグルーヴと選曲で唸らせる事は可能なのだと彼は言う。因みにLarry Levan、Frankie Knuckles、Francois K、David Moralesも当時の「The Loft」常連客という事もあり彼の影響を受けているであろう。またLarry Levanが亡くなる前夜は彼David Mancusoと一緒に会っていたので、Larry最後の目撃者という事になる。
超ハイエンド・オーディオメーカーであまりにも有名ですね♪
The LoftではML-1、ML-2、ML-23Aアンプを採用しておりました。
しかし、このメーカーのアンプを贅沢に自宅で使える環境って・・・本当に羨ましい限りです。このような製品を本気で楽しもうとしたら注文建築+家を建てる前の基礎工事の根本から設計しないと本当に良い音は鳴らないので・・・。
1946年創業、USのハイファイ・スピーカーブランド。The Loftではこの写真のKlipschornを5台配置。現在でもこのKlipschornは販売されておりますが、日本正規販売総代理店はYamahaで御座います。 見た目はシンプルでOldSchool、このKlipschornは伸びやかな中高域再生が素晴らしく、また低域も非常にハッキリとした(アメリカっぽい)サウンド。何度も書きますが、コレを自宅に5台配置出来るスペースと資金が有るだけで凄いと思います。私は現在、Klipsch Audio TechnorogiesのRB81、RW10の購入を検討しておりますので、後日Reviewをしたいなぁ・・・と思っております。 Koetsu 安土桃山時代から江戸時代初期に活躍した文化人・本阿弥光悦(1558~1637)から名を拝借したこのカートリッジは故・菅野義信氏によって生み出された。菅野氏は刀匠・本阿弥光佑としても有名で、戦後の刀製造禁止を受け、自身の趣味としてフォノカートリッジの製作に着手。刀の玉鋼(たまはがね)技術で得られる純鉄をコイルの芯に使い、自身でコイルを巻きそれを瑪瑙や紫檀のボディに入れるなど、職人気質な手の込んだカートリッジは瞬く間に日本はもとより、かのアンプデザイナーMark Levinson氏に紹介され欧米を中心とした世界中で大好評となった。現在、創始者の子息・菅野文彦氏によって”光悦”は作られ続け、8N線材や新素材を導入しつつ世界最高クラスのフォノカートリッジとして世界中のオーディオファンを魅了し続けている。残念ながら2007年6月に新規国内販売を休止(アフターサービスは継続)。 The Loftでもこの光悦のカードリッジを採用、かのLarry Levanも自身のBirthday Partyの際には必ず光悦のカードリッジを現場に持参。確か彼はJade Platinumを使っていたっけ・・・因みに定価は参考までに42万、針交換は19万くらいです。 ココで少しまとめですが、やはり昔のClubと今のClubの決定的な差は「音質への妥協は一切ない」という事。まぁ、こんなハイエンドを揃えろとは言いませんが、良い音楽を最高の音質で聴いてもらいたいという精神は近年のクラブ・シーンで死語になりかけているのは嘆かわしい限りです。 次回もお楽しみに♪
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