とんかつ、及びとんかつ屋について ~On Tonkatsu, the Japanese Fried Pork~ 第1回
とんかつ、及びとんかつ屋について ~On Tonkatsu, the Japanese
Fried Pork~ 第1回
僕はとんかつ屋が好きだ。
理由はシンプルである。とんかつ屋にはルールがあるからだ。
とんかつは豚肉を揚げたものである。牛肉や鶏肉ではない。
とんかつには必ずキャベツがついてくる。たまねぎやレタスではない。
味噌汁が必ずついてくる。スープやドリンクではない。
したがって、とんかつ屋のおいしさや独特さは、非常にあいまいな、不文律に存在する共通のルールの
範囲内において行われる。
なのでいろいろな意味で良し悪しを判断しやすいのだ。もちろん自分にとっての基準で、である。
どこのとんかつ屋に行っても、漬物は出てくる。この漬物はいろいろな店ごとにバリエーションがある。
また、どこの店でもとんかつ定食には味噌汁が出てくる。ただ、それはとん汁だったり、わかめの味噌汁だったり、
赤出汁だったりする。
そして、もうひとつの理由。
おいしいすし屋、イタリアン、中華。
このどれをとっても、最高水準のレベルは非常に高価である。
一番高級で美味、格式ばっていて、食材の鮮度が高い、すし屋、イタリアン、中華。
本気でこれを求めると、いくらお金があっても足りない。
ところが、とんかつは…
一番高級な定食でも5000円程度である。
最もこれは十分高いものではあるが…
この観点から、何度もとんかつ屋に足を運ぶようになった。
いくつかのとんかつ屋を訪ねていくごとに、いつも感じる極めて小さな違いと幸せがそこにはある。
そしてそこで、日常にある小さな満足をかみしめるのである。
---続く---
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